50代MR 自分の立ち位置を考える

退職まであと数年。この数年をどう生きるかがその後の人生を大きく左右する

新人MRから聞いた理想と現実

 

みなさん、こんにちは。

今年も新人が入ってきました。

新人がいるだけど、営業所が明るくなります。

とても純粋で素朴。

そんな彼女を見ると、自分がいかに濁っているかわかります(笑)

新人なりに考え、行動し、そして悩みがあります。

そんな悩みを知ると心が痛みます。

理想と現実の間で、純粋で素朴な新人は苦しんでいる現状があります。

 

新人MRは夢を持って入社

私の会社では、毎年、数名のMRが入社してきます。

書類選考を合わせると、千人弱の募集があり、その中から十数人のMRが選ばれ入社ししてきます。

みなさん、高学歴で優秀な方が多いです。

せっかく偏差値の高い国公立大学を出て、MRを選んだんでしょうか。

もし私が今のこの会社に入りたいと思っていても、おそらく書類選考で落とされます(笑)

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昨年、私の営業所にも新人MRが配属されてきました。

入社当初は、研修部の徹底した教育により、どの競合品よりも自社製品が最も優れていると教えられ、

また、ロープレを含む数々の研修により売るためのノウハウを叩き込まれます。

今では販売情報提供ガイドラインなどのルールが厳しくなり、MRとしてできることがますます少なくなっており、

すべてがマニュアル化されるため、ワンパターンな宣伝しかできないようような、

いわゆるロボット化したMRが、大量生産されていく状況になりつつあるような気がします。

希望を持って入社してしてきても、実際に働き始めると、理想と現実に違いを経験します。

新人MRは、名刺を出せば必ず面会できるし、ゆっくり話ができると思っていても、実際に現場を回ってみると、先生には会えないし、会ったとしても素っ気ない態度を取られ、一生懸命話しているのに反応がなく、年上のMSからこき使われたり。

会社では、毎日の行動が管理され、営業所にいると「もっと実績を上げろ」という所長の声が鳴り響きます。

 

黒い長方形の紙を持っている人

 

 

理想と現実

私自身、理想と現実の間で苦しむ新人MRをたくさん見てきました。

私の営業所は配属となった新人MRは、とても礼儀正しく、真面目で素直。

ご両親が大切に育てられたんだなって思える女性です。

配属した当初は、明るく、よく笑っていたのですが、日に日に顔がこわばり、笑顔がなくなっていきました。

新型コロナウイルス感染拡大により、MRの訪問規制が強化され、面会できなくなりました。MRは先生とコンタクトを取って、自社の情報提供を行わなければなりません。

先日のことですが、ある病院の部長にコンタクトを取るために、チームリーダーと一緒に駐車場で出待ちしようということになりました。

先生が帰るであろう時間に、病院の玄関付近に目立たないように立ち、先生を出待ちしていました。

暑い中、2時間もです。

結局、先生が現れず諦めて帰ってきたようです。

後で聞いた話ですが「何のために仕事しているんだろ」と思ったようです。

 

 

無茶な面談

またこんなこともありました。

所長からの指示で、面会率が悪いので、面会率を上げるようにとの指示があったようです。

深く考えないMRは、会社が管理している行動管理画面の「宣伝」をクリックして、宣伝したことにしています。

新人MRは、訪問して宣伝していないのに、クリックができないと思ったのからなのか、面会率順位は常に最下位。

すると所長から、何とか工夫して面会し、宣伝するようにと指示があったため、内勤を後回しにし、遅くまで病院やクリニックを回っていたようです。

私が遅くに営業所に帰ると、一人で残業していました。

訪問率を上げるために昼間はできるだけ外回りをして、終わってから内勤するようにしているとのこと。

疲れがピークになっている様子で、このままだったら会社を辞めるかもしれないと思ったほどです。

私の方から現状を上司に伝え、改善されましたが、少し早めにケアしてあげたらよかったなと思いました。

 

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真面目な人ほど苦しむ

ある日、彼女からこんな質問をされました。

「所長は面会していないのにクリックできません。嘘は入れたくないんです。間違ってないですよね?」と。

私は「もちろん、その通り」と答えました。

「そこは割り切ってうまくやったらいいのに」と言う若手MRもいますが、そこまで会社?あるいは所長?が彼女を追い込んでいるんだな感じました。

そのあと、話を聞いていると、ストレスが溜まっていたのか、泣きながら会社の不満点を長々と話してくれました。

このままこの状態を続けていくと彼女もつぶれますし、会社を辞めてしまうなと思ったぐらいです。

会社は階層があり、上に行けば行くほど、現場から遠くなるため、現場で起こっていることが聞こえなくなります。

当然、上司、またその上の上司は、またまたその上の上司には、耳障りのいい言葉しか伝わらず、本質が見えなくなります。

せめて所長や支店長は現場での指揮官なので、今起こっていることを報告として上に上げてほしいものです。

私たちは営業なので自社製品の売上を伸ばすことが仕事ですが、やはり正しい活動をして、正しい利益を上げていく。

それが求めらんじゃないでしょうか。

若い社員は、会社の将来を担う人材です。

メンタル面を含め、しっかりケアをして、働きやすい環境を作るべきです。

おじさんのたわごとでした。