製薬会社の決算って厳しいですね。
毎年の薬価改定で確実に利益が減っていくため、継続的に成長するためには、開発力がないと厳しい状況です。
会社は、利益確保のため、固定費、経費の削減、事業縮小等、いろんな手を打ちますが、それでも改善しない場合は、最終手段「人減らし」を断行せざるを得ません。
最近では、希望退職を募集する製薬会社も増えてきました。
もし希望退職募集があれば、40代、50代がターゲットとなります。
募集してからでは遅すぎるため、希望退職募集を想定して仕事をしていく。
この考えが必要ではないでしょうか。
もし希望退職がなければないでそれでよし。
想定して勉強していたことが、60歳以降の仕事で活かされるはず。
今のうちに力を付けていきましょう!
【目次】
希望退職の募集があればどうする?
コロナ禍の中で、希望退職を募集する企業は増えています。
最近では武田薬品、アステラス製薬の希望退職募集がニュースになっていました。
武田薬品に関しては3年連続とか・・。
今度、希望退職を募る製薬会社は、ますます増えてくるのではないかと思われます。
新型コロナ感染拡大により、MRの仕事内容も大きく変わりました。
「こんなにMRっているの」とMRをしている私自身も思う時があります。
私の会社も遅かれ早かれ、希望退職募集(あるいは退職に追い込む?)はあるのではないかと思っています。
MRとしてのやり甲斐の喪失、会社の将来性などを考えた場合、希望退職募集に手を上げる年配MRは、少なくはないと思われます。
ただ、年齢制限をかけないと、若い世代のMRが辞めていくことになります。
やはりターゲットは年配MR。
おそらく45歳以上(あるいは40歳以上?)という年齢制限になるんでしょうか。
実際に、希望退職の募集があった場合、どうするのが一番よいか。
決断が今度の人生の大きな分岐点となり、ここは非常に迷うところです。
決断するには時間が足りない。
募集を募ってから返事するまでそう猶予はありません。
形の上では、45歳以上の全MRに面接をして意思確認すします。
会社によって違いますが、たいていの場合、面接する前に、会社は募集する社員のうち、AからCまでをランク付けするようです。
- A:辞めてもらっては困る、
- B:本人の意思を確認。
- C:辞めてもらいたい。
というランク付けです。
募集人数近くまで退職してもらう必要があるので、支店長は人事部から、およその退職人数ノルマが課せられる場合があります。
当然、CのMRに辞めてもらいたいため、何度も面接を行い、辞める方向にもっていきます。
毎週、募集状況を人事部に報告します。
希望人数が達しないときは、支店長はノルマ達成するために、さらにCに対して退職を勧めます。
ターゲットになったMRは、決断を迫られ、回答するまでにそう時間がありません。
給料激減する中、子供教育費、住宅ローンなど重くのしかかり、辞めたいと思っていても、「はい、辞めます」と簡単には言えませんよね。
そう簡単には決められないのが現状ではないでしょうか。
会社員であればこその恩恵は、私たちが想像するよりも大きいものです。
募集があるかもしれないと想定し準備する
50代後半にもなれば、先が見えてきます。
子供も手が離れ、住宅ローンの残債もない、あるいはあっても少なくなっています。
夫婦二人だから食べていけるだけのお金を稼いだらいいよ!と思っていても、奥さんは奥さんで今の生活を維持したいと拒否する可能性だってあります。
また、早期退職して次の職を探そうとしても50歳代という年齢の壁が大きく、そう簡単に見つかりません。
最初は今貰っている年収の2/3程度はほしいかなと思っていても、最終的には年収の半分以下の給料しかもらえないケースがゴロゴロしています。
希望退職募集があると想定して、今から準備していくことが必要ですが、では何を準備していったらいいでしょうか。
MRで再就職したいのであれば、少なくとも今の会社で大きな業績を残すべきだと考えます。
専門性のあるメーカーで働いているのであればそこが強みになります。
「管理職していました!」というのは転職先では全く役に立ちません。
ですので、まずは今置かれている立場の中で、大きな業績を上げていく。
それがセールスポイントになるのは間違いないと思います。
そう言えば、ある知人から、私のところに電話があり、「〇〇という人が転職でうちの会社に募集してきたんだけど、どんなやつなの?」と。
採用する側も、今は働いている会社ではどんな仕事ぶりなのか、どんな評価なのか、気になるところなので、人づてにコンタクトを取ってきたようです。
後日、その知人から報告があり、「結局、落としました」とのことでした。
情報はいろんなルートから入ってくるものなので、隠しても隠し切れません。
アピール材料として、資格取得もありです。
今から勉強するのは苦手という人もいますが、それは言い訳であって、やる気があるかどうかです。何歳になっても勉強です。
その前向きな姿勢は強みになっていくのは間違いないでしょう。
あと、投資や副業も勧めます。
投資に関しては、私よりも詳しい方が多いので、ここでは省きますが、私も株でそれなりの利益が出ています。
株以外にもいろんな形の投資がありますので、いろいろと調べたうえで、自分に合った投資を選択して資産形成をしてください。
銀行で貯金しても金利が低く、ほとんど利益が出ません。
他の選択肢を考えた方がリターンが大きいです。
また副業も資産形成のひとつの方法だと思います。
こうして私はブログを書いていますが、お恥ずかしい話しながらまだ1万も稼げていません。
お金は後からついてくると信じて、失敗を恐れず行動してしまいます。
たくさん行動すれば、たくさんの失敗もありますが、失敗から学ぶことはほんと多いです。
稼げなくてもブログを始めて知識やノウハウも学べます。
また、人とのつながりが少しできつつあり、それがいつしか役に立つを思っています。
稼げる力を付ける
60歳定年退職後、再就職するとしても、今のような給料がもらえるはずもなく、大幅な年収低下となります。
年金がもらえる65歳まで生活を維持しなければなりません。
自己投資以外に大事なものとして、
- 生活ダウンサイジング
- 健康維持
- 家族との良好な関係
先を見据えた場合、この3つは絶対に意識すべきです。
もし生活レベルを下げず、65歳以降も現状維持を望むのであれば収入を増やすしかありません。
会社の給料以外で、お金が入るルートを持っていると、心のゆとりもできます。
仮に希望退職募集があった場合でも、背中を押してくれるきっかけにもなりますので。
自分で稼げる力をつければ怖いものなしです。