もし、今年55歳であれば、定年退職まであと5年。
最近では、雇用延長を希望しても会社から断られるケースも多くなってきました。
年配者の給料は高く、新人であれば二人を雇うことができます。
会社としても、あと数年で退職する社員よりも、将来性のある若い社員を雇う方がメリットが大きいと考えるのは当然のことかもしれません。
経営者からすれば、一部の優秀な社員を除いて、年配の社員にはできるだけ辞めてもらいたいと思っているのが本音ではないでしょうか。
ここで言えることは、これからの50代の社員は、
・給料は激減していく。
・会社は退職を誘導していく。
そんな流れになると思われます。
すべての会社がそうではありませんが、少なくともこの2点を頭に入れて、残りの会社人生を考えていく必要があります。
【目次】
50歳を過ぎれば考えたいこと
退職に向けて着陸態勢を整え、困窮しないように人生設計を見直したいところです。
具体的には、
- 支出を抑える(お金のある方は必要なし)
- 収入を増やす
- 健康を維持する
1)支出を減らす
年金をもらえる年は65歳。
退職してから65歳までは、5年もあります。
60歳以降も働ければいいのですが、無収入であれば、退職金を食いつぶしていくことになります。
貯金が毎月どんどん減っていくのって恐怖でしかありません。
もともとMRの年収は高く、50歳頃では、1000万前後の年収をもらっている方がほとんどではないでしょうか。
年金開始までの5年間を、現状のまま生活をしていると家計が破綻します。
生活防衛するためにも、まず行うことは、「全体的な家計を把握する」ことです。
キャッシュフロー表が役に立ちます。
<参考>
まず、支出を抑え、少額でもいいので、貯蓄に回す。
例えば月3万を1年貯めると、それだけで36万。
5年では180万となります。
ご存じの通り、住民税は前年の所得によって算出されます。
収入がなくても納税する必要があります。
また突然の出費が必要となるときもあります。
- 医療費(手術など)
- 自宅修繕費(天災など)
- 自動車(故障など)
- 冠婚葬祭
- 親の介護
- 経済状況(納税など)
いつ何が必要になるかわかりません。
貯蓄があれば、生活防衛に大きく貢献でき、その分、心の余裕も出てきます。
節約ばかりする生活は、人生の楽しみを奪ってしまうことにもなり得ますが、
節約したとしても、人生を楽しんでいる方も多くいます。
人生の楽しみ方は、人ぞれぞれ考え方がありますので、家計を見直し、家族とも相談しながら、節約できることは節約する。
50歳を越えれば意識改革が必要です。
2)収入を増やす
節約ばかりするのは気が滅入りますよね。
定年後も収入を増やすことができのであれば、それがベストの選択ですが、現状の年収を維持するためには、よほどの能力のある方以外は厳しいと思われます。
妥協して就職できたとしても、現在の年収の半分。
いや、場合によったら1/3になることも。
はっきり言ってきついです。
でもそれが現実。
60歳までに給料以外に収入を得る方法のひとつとして「副業」があります。
副業にもいろんな種類があり、具体的な副業方法についてはググってもらえればいいのですが、個人的には「ブログ」がおすすめです。
50代でブログをおすすめする理由は、
- 50代ともなれば経験豊富
- 得意分野を活かせる
- 子供が社会人となり手がかからない
- 時間的に余裕ができる
- 空いた時間に作業ができる
- コストほとんどいらない
- スキルが習得できる
デメリットとして
- IT知識が乏しい
- 途中であきらめてしまう
- モチベーションが続かない
- 同年代にブログ仲間がいない
- 収益を得るまでに時間がかかる
若い方と違い、50代は、IT知識が乏しいため、なかなかうまくいかず、途中であきらめてしまう人も多いようです。
(私も何度もやめようと思いました)
私ごとで恐縮ですが、55歳でITパスポートに合格しました。
ブログも独学で勉強してようやく20記事以上を書くことができています。
月間PVはまだ500程度。収益も数百円程度です。
こんな私が偉そうに言える立場ではありませんが、私のようなおじさんでも試行錯誤しながら少額ながら有益を得ることができました。
今、振り返ってみると「行動」したことがよかったと思います。
これが50代ではなかなかできません。
中途半端でもいいのでまず初めてみること。
最初の第一歩を踏み出すことが、とても大事なことです。
運用しながら軌道修正もできます。
ぜひ、行動してみましょう!
ブログ以外の副業として、
- せどり
- オークション
- 株式投資・FX
- 仮想通貨
- 不動産投資 など
それぞれ一長一短があります。
お金に絡むものは、甘い誘惑がたくさんあります。
詳細な内容は、詳しい方にバトンタッチをしますが、メリット、デメリットを理解した上で始めてください。
初心者をターゲットにした高額なコンサル、高額なセミナーなどのお誘いもありますのでご注意ください。
3)健康を維持する
健康は何ものにも代えがたいものです。
それはみんな理解はしています。
健康でいるうちは、それを意識することはありません。
健康診断ではこんなケースがあるのではないでしょうか?
- 総合判断は「要経過観察」から「要治療」に。
- 前年と比較すると検査値も悪化。
- BMIも30を越えそう。
- 蛋白尿陽性
- 便潜血陽性
- 高血圧
- 高脂血症
- 尿酸値も高い
- HbA1cも6.5を超えてしまった
50歳を越えればどんどん病気が増えてきます。
例えば、あと、1年と余命宣告されたとします。
その日から、給料が安いとか、左遷されたとか、役職を下ろされたとか、上司がムカつくとか、得意先から訪問禁止になったとか・・。
これらの悩みはどうでもいい気持になり、残りの1年をどう治療していくか、そのことに集中します。
そして、病気になってから「健康のありがたみ」に初めてに気付くのです。
よく、「今日1日だけ考えて有意義に生きる」という話を聞きます。
そう考えるだけで、自分の行動が変わってきます。
京セラの稲盛和夫さんが「稲盛和夫 OFFICIAL SITE」でこんなことを書かれています。
「人生はドラマであり、一人一人がその主人公です。大切なことは、そこでどういうドラマの脚本を描くかです。運命のままにもてあそばれていく人生もあるかも知れませんが、自分の心、精神というものをつくっていくことによって、また変えていくことによって、思いどおりに書いた脚本で思いどおりの主人公を演じることもできるのです。人生というのは、自分の描き方ひとつです。ボケッとして生きた人と、ど真剣に生きた人とでは、脚本の内容はまるで違ってきます。自分というものを大事にし、一日一日、一瞬一瞬をど真剣に生きていくことによって、人生はガラッと変わっていくのです」
心に響きますね。
さすが稲盛さんです。
定年まであと数年。
残りの人生においても、自分が思っている以上に早く過ぎていきます。
稲盛さんが書かれていたように、自分というものを大事にし、一日一日、一瞬一瞬をど真剣に生きていていきたいものです。