9月末に人事異動の発表がありました。
昇格したり、希望部署に配属されたりと、希望を胸に膨らませる人。
降格や配置転換、子会社異動など、落胆する人。
また、自己都合で退職された方もいます。
人事異動の発表を見て、
- なんであの人が出世するの?
- なんであの人が降格になったの?
- 同期の〇〇、もう課長になったのか・・
- あいつ、会社を辞めたんだ・・。 など
そんな話題で持ちきりです。
人事異動はいろんな物語があります。
今回の人事異動で、パワハラ元上司が退職していました。
その方の退職するまでを経緯をいろんな方から聞きましたが、一言で言うと、「自業自得」という印象でした。
【目次】
パワハラ元上司を今日も叫ぶ!
その方はある営業所の営業所長になりました。
業績がすべての考え方。
計画を達成すれば、良い評価。
悪ければ、最低の評価をつけます。
- 病院がつぶれたので・・
- よく使ってくれた先生がいなくなったので・・
- 先月詰めたので・・
達成できない理由なんて関係ありません。
成績の悪いMRは、目上の人であろうが、若い社員であろうが会議では罵倒します。
そんな上司なので、常に営業所の雰囲気が悪く、MRに覇気はありません。
月末になれば、KPIを達成させるために部下につめてこいと指示を出します。
日に日に部下は疲弊し、笑顔がなくなってきます。
ただ、支店長には気に入られていました。
なぜなら、実績を上げてくるからです。
支店長も数字で評価されるため、実績を上げる部下には甘くなってしまいます。
ついに、パワハラで訴えられる
MRは営業所に寄り付かなくなりましたが、ただ、チームリーダーは定期的に所長との会議が入っていましたので、会わざるを得ません。
その際にも、数字の悪いチームリーダーを罵倒します。
具体的な対策もなく、「なんとかしろ」といういわゆる「気合論」です。
常に「数字をやり上げろ」と指示。
月末は実績を毎日報告させます。
月末のチームリーダーは顔が引きつっています。
案の定、営業所員から人事部に「パワハラを受けている」と訴えがありました。
パワハラで精神的にうつ状態になっているとのこと。
人事部は事実確認を行ったところ、最初はパワハラを認めていませんでした。
しかし、訴えた方が、罵倒している音声を録音していたため、その音声を証拠に、パワハラを認めざるを得なくなりました。
支店長から厳しい指導が入り、パワハラがなくなったようにみえました。
しばらくは。
パワハラ元上司、配置転換
人事部から、営業所運営が難しいと判断されたのか、配置転換がありました。
今度は、営業所長ではなく、MR育成部です。
もちろん管理職は外れています。
MR育成部では、営業所に出向き、ロープレなどを行い、MRに指導します。
研修後、営業所長にフィードバックがあるのですが、その際にも、
- あいつはMRを外すべき
- こんな知識では外には出せない
- 営業センスがない
- 所長の指導がなっていない
営業所長も困っていました。
なんのアドバイスもなく、批判ばかり。
批判は現場だけではなく、今の所属の育成部の在り方も批判していました。
今度は子会社に異動
育成部部に配属されて、1年後、再び異動になりました。
次は子会社(本社の下請け)です。
管理職を外され、さらに子会社に異動となったため、給料も激減。
今の自分の立場に不満があり、文句ばかり言っていたようです。
直属の上司には、「もう一度、本体で営業所長させろ」と。
こんな部下がいると、上司もほんと大変です。
結局、退職することに
人事異動の発表に、そのパワハラ上司の名前が・・。
「自己都合による退職」と載っていました。
その人を知っているメンバーからこんな言葉がありました。
- ざまあみろ
- 自業自得だよね
- 会社ももっと早く辞めさればよかったのに
- あいつがいなくなれば、会社も明るくなる
当然、送別会はありませんでした。
悲しく、寂しい退社です。
上司、部下の関係の前に、一人の人間として
最後は送別会もなく、会社を退社して行ったようです。
自分のデスクを片付ける姿を想像すると、可哀そうに思えるところもありますが、今まで自分がしてきたことを考えると自業自得です。
自分の出世のために部下を踏み台にする人は、結局はこのような流れになるんでしょうね。
退職するときに、
- あの人と一緒に仕事して楽しかったし、勉強になったな
- 厳しい人だったけど、愛情があったな
- いろんなことを学ばせてもらったよね
- 会社を退職しても、会いたい人だね。
- お世話になった人だから、いつまでも健康でいてほしいな
こんな言葉があれば、感無量なのですが・・。
人間の本質はいつの時代もかわりません。
仕事もプライベートも人間同士の信頼関係で成り立つ部分が大きいものです。