50代MR 自分の立ち位置を考える

退職まであと数年。この数年をどう生きるかがその後の人生を大きく左右する

【疲弊するMR】今後のMRの環境は厳しいと言わざるを得ない。

 

製薬業界の花形といえば、MR職。

高収入で安定。しかも福利厚生も充実しており、待遇もよい。

医薬品をを通じて社会貢献ができるMRは人気の職業です!

なーんていうのは、過去の話。

今ではMR大リストラの時代に入っています。

MRの将来はどうなっていくのでしょうか?

私たちMRがこれから備えておくべきことはなんでしょうか?

 

【目次】

 

 

社内ではイエスマンが幅を利かせている

私の会社では営業本部の下に支店がぶらさがっています。

責任者は営業本部長(支店は支店長)。

それら幹部の周りにはイエスマンしかいません。

意見をする人間は排除され、出世ができないのです。

つまり、部下はいかに上司に気に入られるかが最優先事項となっています。

 

責任を取りたくない管理職

責任を取りたくない管理職は、次のような傾向があります。

 

  • 仕事は部下に丸投げ
  • 自分で判断できない
  • 指示ができない
  • 喜怒哀楽が激しい
  • 指示があっても途中でコロコロ変わる

 

そんな上司いませんか?

少なくとも私の上司(営業所長)はそうです。

部下がミスをすると、「何してるんだ!」と怒るのですが、

具体的な指示は出さず、「うまくやれ」「考えろ」とし言いません。

そんな管理職の優れている点をひとつ上げるとすれば、

「責任回避能力に優れている」ということでしょうか(笑)

例えば、現場で起こっている様々な問題点があるとします。

風通しの良い職場では、悪い情報でも上層部まで上がります。

風通しの悪い職場では、悪い情報は上層部には上がりません。

というか、上層部まで「上げません」が正解ですね。

悪い情報を上層部の人間に上げれば、管理職として管理できていないと判断されます。

そう、自分にマイナス評価が出てしまうからです。

昔のような男気のある上司はいなくなりました。

自己保身だけに熱心な管理職が多くいます。

 

 

MRが疲弊していく環境

売上が悪くなってくると、決まって現場の人間(MR)が標的の的にされます。

売れないのは「MRに能力がない」「言う通りに動かない」と判断されます。

MRは毎日書く日報情報は信じず、調査会社の高額なデータを買って分析します。

そう、調査会社からのデータを信じるのです。

なぜなら、MRは嘘を書くという前提なんです。

そしてMRを動かすために、MRレベルアップ策が打たれます。

 

  • 研修(MR任せ。自分で勉強しろ)
  • 試験(重箱の隅をつつく問題が出題多数。現場では使えない)
  • ロープレ(役に立たない設定で実施)
  • 報告会議(単に上司の報告のための会議。1回しか使わない資料多数)

 

MRが本来の仕事(営業)が減り、内勤業務が増えていきます。

朝から晩まで報告と資料作り。

一度使ったら二度と使わない資料もたくさんあります。

そしてMRは疲弊していくのです。

先日、MSから「御社のMRは、なぜかみんな疲れた顔していますね」と言われたことがありますが、あたかも間違いではないと思ってしまいました。

 

過剰なコンプライアンス

最近、コンプライアンスが強化され、違反すれば降格となります。

このため管理職は守りの姿勢に転換しました。

ことあるごとに、

 

  • 前例がない!
  • リスクがあるからやらない!
  • 誰が責任を取るのか!

 

そんな言葉が日常茶飯事で会話の中に出てきます。

これではチャレンジなんてできません。

コンプライアンスが厳しくなるあまり、

 

  • チャンレジ精神が失われる
  • 柔軟性を持った活動ができない
  • スピード感が失われる
  • 保守的傾向が強まる など

 

製薬会社は生命関連企業であるため、当然、高いコンプライアンス意識が必要です。

業界でも「医療用医薬品の販売情報提供活動監視事業」が立ち上がり、製薬会社の活動が監視されるようになりました。

このような状況の中、企業としても「守りの体制」にならざるを得ないのです。

この「守りの体制」には、多くの事例を想定しないといけません。

そして、守り体制の仕組みはさらに強化されます。

 

  • コンプライアンス研修の強化
  • 管理システムの強化
  • チェック体制の強化
  • 報告制度の強化

 

過剰な管理システムの中で、MRの行動も大幅に制限され、モチベーションが低下していきます。

社員のチャレンジ精神を消失させ、その「企業らしさ」がどんどん失われていきます。

また、売上体制重視の企業では、会社からのプレッシャーと過剰のコンプライアンスから報告できず、「抜け道」が横行して、さらにコンプライアンスの低下を招く場合もあります。

この結果、成長する機会をどんどん逃していきます。

 

 

MRが置かれている現状

では、この状況の中、MRはどのようになっていくのでしょうか。

 

  • 愛社精神の消失
  • 監視されている窮屈さ
  • 監視側(上司)、監視されている側(MR)の関係悪化
  • 研修、会議の増加による営業時間の短縮
  • 階層が増えることによるスピード感消失
  • 得意先への対応遅延

 

コンプライアンスはもちろん大事ですが、過剰な対応によって、ビジネスチャンスや成長の機会が失っていくのではないかと、危惧しています。

できることは決して多くはありませんが、今後、MRをどう活用していくのか、経営者の腕の見せどころです。

 

MRも自己研鑽が必要

医者や薬剤師が自ら情報を得る時代になってきました。

MRがいなくても必要とする情報は、ネットから情報収集できます。

そういう意味では、現在のようなMRは、将来性の厳しい業種であると言えます。

MRの仕事は特殊であり、他の業界に行っても役に立たないケースが多く、端的に言うと、つぶしが利かない業種です。

今後、MRの業務内容自体が大きく変わってくるはずです。

この状況をチャンスだと捉え、「いつ転職しても大丈夫!」と言えるように、自らスキルを磨き、準備しておくことが必要です。