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相次ぐ製薬会社の早期退職。2023年、リストラは加速するかも

 

先日、早期退職募集の結果について、中外製薬からニュースリリース(早期退職優遇措置の実施と結果について)が出ていました。

https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20230427170001_1297.html

 

早期退職優遇措置の理由

ニュースリリースから読み取るとこんな感じでしょうか。

<会社の利益は?>

  • 6期連続で過去最高の売上収益・営業利益を達成したけど・・。

<製薬企業の環境はどうなっているの?>

  • 新薬開発の難易度は上昇してるし、
  • 医療費・薬剤費抑制策も加速してるし、
  • 後発品・バイオシミラーの市場浸透の拡大してるので利益が減っちゃう
  • 専門性や技術だけでは競争優位の維持が困難で、
  • 置かれている環境は、非常に厳しい局面を迎えています。

<これからを見据えて>

  • 先を見据えて、戦略的資源配分に向けた構造改革を急がなきゃ!
  • 組織ケイパビリティ(企業の組織的な能力)の向上が必要で、
  • 人財の高度化も必要不可欠なんです!

<社員は?>

  • 自らの生涯設計に基づき、転身を検討する従業員が増加中⤴
  • 就業意識やライフスタイルの多様化してるので、
  • 早期に退職して、セカンドキャリアを考える従業員の方には、退職後の就職活動もバックアップもしていきますっ!

っということで、40歳以上の方、ぜひ、今回の早期退職に応募しませんか?という感じでしょうか。

 

早期退職優遇措置の内容

  • 対象者:2023年12月末時点で満40歳以上の正社員およびシニア社員(別途定める適用要件を満たす者とする)
  • 募集人員:特に定めず
  • 内容:①退職加算金:通常の退職金のほか特別加算金を支給 ②再就職支援:希望者に外部の専門会社による再就職支援サービスを提供
  • 募集期間:2023年4月3日~4月21日
  • 退職日:2023年6月30日

 

募集の結果は?

  • 応募人数:374名(早期退職優遇措置に伴う特別加算金等約104億円を2Qに計上)

 

どれくらいの割増額になるのかどうかは不明ですが、過去に製薬会社が早期退職募集を行った際の特別損失額としては、

  • アステラス  /  応募:650名(割増退職金費用:158億)   
  • 住友ファーマ  /  応募:295名(特別退職金および再就職支援費用:93億)
  • 田辺三菱製薬 /   応募:634名(割増退職金及び再就職支援費用:153億)
  • 大正製薬  /  応募:948名(割増退職金及び再就職支援費用:122億) 

 

中外製薬は優良企業ですし、社外からも優れた企業として評価されれていますので、割増金をケチることはない?と思いますが(たぶん・・)

 

 

製薬会社の取り巻く環境

製薬会社を取り巻く環境が大きく変わってきました。

  • 画期的な新薬が出にくくなった。
  • 膨大な開発費がかかる
  • 既存の薬剤は薬価改定で薬価が下がる
  • ジェネリックがさらに推進される

MRにおいても、活動量に見合った適正な人員数が議論されています。私も現場を回っていますが、本当に医者と会えなくなりました。従来のような「宣伝=売上UP」の図式は、もう成り立ちません。ネット社会において、MRがいなくても情報が入手できるようになり、MRの在り方そのものが大きく変わろうとしています。MRは人件費に見合った仕事をしているのか?と疑念を持つようになり、会社としても、当然、早期退職を募集するなど人員適正化を進めようとします。

 

日本の会社では、「あなたは、もう必要がないので、明日から来なくていいですよ」と退職強要はできません。となると、割増退職金をプラスして、辞めてもらう方法を取ります。

会社:「退職金にプラスして割増金も支払うし、再就職の支援もしますんで、辞めてもらえますか?」

社員:「そうですか、再就職支援もあるし、退職金にプラスして割増金をいただけるなら辞めます」

これが現在の平和的解決方法です。

 

 

早期退職するのもひとつの選択肢

応募人数にもよりますが、早期退職では数十億~数百億円のお金が必要です。利益の出ている会社では、早期退職募集も可能ですが、経営状態が悪い会社であれば、その分、大幅に利益が減ってしまうため、そう簡単に進めることができません。ある製薬会社では、基本給の70か月分の割増退職金を出したところもあったようです。基本給50万とすると、3500万が割増しとなります。退職金と合わせればかなりの金額です。もし夫婦が同じ会社でいて、二人で退職するとなると、夫婦で1億近くのお金が入る計算になります。こんなチャンスは、今後ないかも。本人の置かれた環境にもよりますが、退職後も働き口がある、あるいは、再就職に有利な資格を持っている人であれば悪い話ではないと思います。

 

 

会社に残るのもありだが・・。

会社にとって、残ってほしい社員と辞めてほしい社員がいます。残ってほしい社員は、継続して現在の仕事ができる可能性が大きいですが、辞めてほしい社員には、この際、なんとか辞めてもらおうと、徹底的に追い込み、退職勧奨(or退職強要?)してくる可能性があります。仮に残ったとしても、配属転換、降格、降給があると思っていた方がいいかもしれません。会社員であるからこそ、受けられるメリットも多くあり、精神的に強い人、割り切りができる人であれば耐えられるはずです。

 

いつ募集があってもいいように準備しよう

早期退職募集の応募が始まって、決断するまで時間がありません。わずか数ヶ月で、募集に応じるのか、継続して働くのか、決断する必要があります。と言っても、今後の人生がかかっているため、そう簡単に決断できませんよね。日頃から準備しておくと慌てなくて済みます。

退職勧奨された場合、

Aさん「マジで?やばっ、生活できないわ。何としてもしがみつくぞ」

Bさん「そろそろかなと準備しててよかった。さぁ、本腰で再就職活動を始めよう」

どちらがいいですか?当然、Bさんのケースですね。心の健康が維持できる点も大きなメリット。できることは決して多くはありませんが、まずは、資格を取ったり、勉強したり、会社以外の人と親交を深めたりなど、できることをひとつずつ進めていきましょう。もし在籍中に、早期退職がなく、無事に定年退職できれば、それが一番です!!

 

50歳代の皆さん!

これからいろんなことがあると思いますが、お互いに頑張っていきましょうね!最後まで読んでいただきありがとうございました。