定年前に、読んでおきたい本をまとめてみました。気軽に読んでくださいませ!!!
【目次】
- 定年前に知っておくべき高齢者の状況
- 1)50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方
- 2)限りある時間の使い方
- 3)ぶっちゃけ相続 日本一の相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!
定年前に知っておくべき高齢者の状況
9月19日は敬老の日でした。敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としているようです。せっかくの機会なので、高齢者の現状についてまとめてみました。結論から言うと、定年になっても働かざるを得ない状況です。
●高齢者の就業率
高齢者の就業率です。2020年総務省統計局のデータを見ると、2019年の高齢者の就業率を年齢階級別では、
- 60~64歳:71.0%
- 65~69歳:49.6%
- 70歳以上:17.7%
2010年からの高齢者就業率の推移を見ても9年連続で前年に比べ上昇しています。65歳以上の高齢者でも半分の方が働いています。
●老後の生活費
公益財団法人生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」(2019年)の調査では
・最低日常生活費:22.1万円/月
・ゆとりある老後生活費:36.1万円/月
●家計調査報告(2021年)
また、総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2021年(令和3年)平均結果の概要」によれば、無職世帯の世帯収入(世帯主年齢)
- 65~69歳:27.1万円/月
- 70~74歳:24.9万円/月
- 75歳以上:24万円/月
●平均年金金額(令和4年)
日本年金機構が公表しているデータを見ると、平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準では
- 国民年金:6.5万円/月
- 厚生年金額:22万円/月
●年金だけで生活するのは困難?(厚生年金受給者)
- 厚生年金額-最低日常生活費=ほぼ0
- 厚生年金額-ゆとりの老後生活=14万足らない
このシミュレーションはあくまで一例ですが、ご存じの通り、それぞれのライフスタイルによって大きく変わります。いずれにしても定年前から生活防衛費のことを考え、そして行動することが必要です。
「定年前に読んでいきたい本3選」の紹介です
私が読んできた本の中で、「これは良本だ!」と思えた本を3冊紹介します。特に50歳以上の方に読んでほしいなと思っています。
- 『50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方』
- 『限りある時間の使い方』
- 『ぶっちゃけ相続 日本一の相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!』
1)50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方
これからの人生の方向性を示してくれます。特に50代はもっとわがままでOK。好き勝手やっちゃおう!というメッセージです。50代ともなれば、残りの会社人生も見えてきます。会社から給料をいただいている以上、与えられた仕事をこなす必要がありますが、ある程度割り切りも必要です。「最低限の力で最大の効果を得る」そんな気持ちで仕事をする。そして社内の人間とは最低限の付き合いをし、退職後の人間関係構築に力を注ぐ。50代は、第2の人生の準備をする期間。会社は退職後もあなたの人生を支えてくれるわけではありません。退職後の準備を早めに始めておいて損することはないのです。準備ができたらあとは実行あるのみ!ですね。
この本を読んで、退職後の選択肢を考えるきっかけになりました(できれば40代の方にも読んでもらいたいです)。これから、どうしようかと迷ってる50代のみなさん。この本を読んで、元気を出しましょう!
2)限りある時間の使い方
- 優先順位をつけ、計画を立てる
- やることと、やらないことを決める
- スキマ時間を活用する
- 効率化できるもの(アプリなど)を使う
- 人に頼む など
こんな内容のものが多いですよね。私も時間管理の本はよく読んでいましたが、上記内容が当たり前だと思っていました。しかし、この本は、
- 希望を持たないことから始まる
- すべてのことを終わらせるという意識を捨てる
- 自分の有限性を受け入れる
- 重要なことだけに集中し、すぐ取り掛かる
●無駄な時間は必要
- 何の役にも立たないことに時間を純粋に楽しむ
- 将来に備えて自分を高めるのではなく、何もしないで休む
- 将来に向けた学びや鍛錬をいったん忘れる時間が必要
自分では当たり前と思っていることが、実は深く探求していくと「実は間違っていた」と気付く場合も確かにあります。なるほどと思える点も多く、勉強になりました。今まで、時間を有効活用するべきと思っていましたが、本書を読むと、時間の有効活用自体が間違っているなんて、これまでの人生の中で考えたことはありませんでした。人生の幅が広がる刺激的な1冊です。ぜひ、読んでみてください。
3)ぶっちゃけ相続 日本一の相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!
定年前であれば、両親も高齢となっているはずです。いずれ年を取り、親が判断能力も衰えていきます。「遺書があれば大丈夫」と思っている方もいるかと思いますが、「遺書」と「遺言」は違います。
- 遺書:自分の「想い」を書いた手紙
- 遺言:法的効力を有する法律文書
相続に関して、自分の想い反映した相続を法的に実行するには遺言が必要となります。この点も理解が必要です。必ず相続問題が自分に降りかかってきます。事前にトラブルが起きないように読んでおきたいところです。実際に自分が当事者になる前にこの本を読むことを強くおすすめします。今回は、定年前に読んでおきたい本3選でした。少しでも参考になれば幸いです。