みなさん、こんにちは。お元気ですか?すっかり秋ですね。秋と言えば、読書の秋、紅葉の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・。いろんな秋が思い浮かびます。今回の内容は「50歳からの健康管理」についてです。気軽に流し読みしてください。
いきなりですが、「進化」と「肥満」。この2つのキーワード。実は、密接に関連しています。
【目次】
- 飢餓の歴史を振り返る
- 倹約遺伝子が肥満の原因に?
- 沖縄クライシスとは?
- 沖縄クライシスの原因
- 50歳からの健康管理
- 「入る」食べる量を減らす。
- 「出る」出る量を増やす(運動する)
- 50歳を越えれば、将来のために健康ポイントをコツコツ貯めよう
飢餓の歴史を振り返る
地球が誕生したのは、約46億年前。初めて生命が誕生したのは、約35億年前。そして人類が誕生したのは、約500万年前。人類の歴史を紐解いていくと、そのほとんどが飢餓の中での暮らしでした。常に空腹との闘いです。生きるために、1日の大半の時間は「狩り」の時間に使っていたと思われます。飢餓の間、生きる残るために私たちの遺伝子はこう考えました。
- 次の飢餓が備えよう。
- 余ったのエネルギーがあれば、できるだけ体内で蓄えておこう。
これが倹約遺伝子。私たちは飢餓の中で、生きる残るために、この「倹約遺伝子」を獲得したと考えられています。日本人は欧米人に比べると、この倹約遺伝子を持つ人が多く、その割合も3人に一人がもっているようです。飢餓の時代は、この倹約遺伝子を持っていることが有利になります。
倹約遺伝子が肥満の原因に?
そして現代は豊かになり、日本では食べ物に困ることがなくなりました。倹約遺伝子はそう簡単にOFFにはできません。長年の進化の中で、遺伝子の中に組み込まれているからです。食べて余ったエネルギーをどんどん体内に貯めこんでいきます。豊かな社会になったため、運動量も少なくなりました。エネルギーは貯めこみ、運動による消費もない。そりゃ太りますね。
沖縄クライシスとは?
「沖縄クライシス」ってご存じでしょうか?沖縄はもともと長寿県でした。それが2000年調査を見ると大幅に順位が低下。沖縄の平均寿命を全国順位で表してみると、以下のようになっています。
都道府県別にみた平均寿命(男)の推移 (厚生労働省)
1980年 | 1985年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | |
順位 | 1位 | 1位 | 5位 | 4位 | 27位 | 26位 | 30位 | 37位 |
平均寿命 | 74.52歳 | 76.34歳 | 76.67歳 | 77.22歳 | 77.64歳 | 78.64歳 | 79.40歳 | 80.27歳 |
また.BMIの都道府県順位では(20-69 歳男性)沖縄県は、平成24年は3位、平成29年~令和元年では1位でした。
(健康日本 21推進専門委員会資料・一部抜出)
沖縄クライシスの原因
原因として、以下の項目が挙げられます。
- 食事の急速な欧米化
- 自動車の普及と運動不足
- 肥満や糖尿病が増加
また、ファーストフード店も多く出店しています。人口10万人あたりのファストフード店舗割合でも全国順位は2位です。
- 第1位:東京都
- 第2位:沖縄県
- 第3位:京都府
そう言えば、日本マクドナルドの創業者の藤田さんが次の言葉を残しています。「人間は12歳までに食べてきたものを一生食べ続ける」と。小さい時に食べたものは一生忘れない。いずれ年を取っても食べ続ける。だからこそ、12歳以下の子供にハンバーガーを売りまくったとか。この戦略はビジネス的には成功かもしれません。しかし、2020年度の学校保健統計調査の結果を公表(文部科学省)の発表では、子供の肥満が増えているとのことでした。ファーストフード店が原因ではないものの、学校保健統計調査の結果を見ると、社会貢献という面を踏まえて、企業としての責任も考えなければなりません。
ファーストフード業界は子供たちの健康を守るために、より健康的なメニューの開発や提供に力を入れるべきです。例えば、野菜や果物を多く含んだメニューの導入や、カロリーや塩分を控えた商品を開発することで、子供たちがバランスの取れた食事を摂る機会が増えます。。企業が持続可能な社会を目指す上では、利益追求だけでなく、国民の健康に貢献することが求められています。これは、顧客との信頼関係を築くためにも重要な要素です。
50歳からの健康管理
端的に、痩せようと思えば、
- 「入る」:食べる量を減らす
- 「出る」:出る量を増やす(運動する)
この2つを実行すれば痩せれます。しかしながらこれが難しい。食欲は人間の欲求のひとつなので、そう簡単にはいきません。私ごとで誠に申し訳ないのですが、53歳の時の体重は87㎏でした。56歳の今は、67㎏です。20㎏ほど痩せました。計画的にです。
「入る」食べる量を減らす。
食べる量を減らすコツとして、
- よく噛む
- 糖質を減らす
- 手が届くところに周りにお菓子を置かない
- 食べ物を買う場合は、必ず表示のカロリー量を見る
- 毎日、体重を測る
「そんなこと、わかってるよ。できないから悩んでるんだって!」と言われそうですね。はい、その通り。でも、しばらくはこの5点を意識してみてください。
「出る」出る量を増やす(運動する)
運動するのってなかなか大変。「これから走るぞ」と心に決めても長続きしません。忙しい方であれば、「仕事で疲れてるのに走るなんてできないよ」と言われそうです。確かにそうですね。私もそうでしたから。毎日、仕事で忙しく、帰ったら少しでもゆっくりしたいと思います。当然のことです。ただ、少し意識するだけで行動変容につながると思っています。
運動するコツとしては「継続」です。
- 最寄り駅のひと駅前で降りて歩いて帰宅する
- できるだけ階段を使う
- 無理しないジョギング、ウォーキングする
- 無理しない筋トレをする
- 毎日、体重を測る
私の場合は、今でもジョギングをしています。「21時までに帰れたらジョギング、21時までに帰れないとしない」そう決めて2年半になりますが、いまだに続いています。
50歳を越えれば、将来のために健康ポイントをコツコツ貯めよう
30代、40代は、体力もあり、またライバルに負けたくないと、つい無理をしてしまう年代です。50代以降は、今までの不摂生がそろそろ体に現れ始める頃。特に心筋梗塞や脳卒中は、50代から急増します。誰だって年を取りますし、老化を止めることはできません。しかし、老化による身体機能の低下は、努力次第で緩やかにすることはできるはずです。健康でなければ、働くことができず、老後の収入も減ることに。それに体調が悪ければ、趣味も楽しめません。健康は、幸せな生活につながることは間違いなさそうです。将来の自分のために、健康ポイントをコツコツ貯めて、健康な身体とともに60歳以降の人生をエンジョイしていきましょう!
厚生労働省「健康意識に関する調査」の結果(平成26年)
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。ではまた、お会いしましょう!それでは!!