みなさん、こんにちは。次のニュースを見て衝撃が走りました。またもや、ファイザーが希望退職者を募集するとのこと。
【目次】
ファイザー希望退職募集(600人)の衝撃
記事によると、
- 対象:35歳以上の営業関連社員(MR他)
- 募集人数:600人
- 割増退職金:最大4.5年
- 募集期間:2022年10月末
- 退職日:2022年12月末
ファイザーのMRは1200人程度。退職した社員すべてがMRと仮定すると1200人中、600人。MRの半分が削減されることになります。この人数って、中堅の製薬会社のMR数とほぼ同じ人数です。35歳以上が対象のようですが、30代~50代は子供の進学にお金がかったり、住宅ローンの支払いがあったりと、何かとお金がかかる年代です。これからお金のかかるときに、リストラというのはたまったものではありません。同業者のMRとして気の毒だなと思います。しかし、明日は我が身。もう不安だらけです。
会社によって進め方は違うにせよ、退職募集期間が10月末締め切りとなっていますので、対象社員には8月か9月に打診があったものと思われます。いつ人事と面談があるんだろ・・そう思うだけ不安になります。割増退職金が最大4.5年とありますが、満額もらえるのは若い社員であって、50歳以上はさらに少なく、2年程度かもしれません。中には、数年後の希望退職募集を想定し、時間をかけて年配者の等級を下げて、割増金をできるだけ少なく済むよう、計画的に進める企業もあるようです。法律もあることから、会社の都合で簡単に社員を辞めさせることができません。しかし、人件費削減のために、会社もいろんな手を考えて、対策を打ってくるはずです。社長の口から、急に「構造改革」「グローバル人材」「多様な人材の活躍」という言葉がが出てくると、「もしかしてリストラがあるかも」と思った方がよいかもしれません。
競合メーカの転職は割増退職金を上乗せしない
ファイザーって聞いてまず浮かんだのは、過去に話題になった「競合社転職者は割増退職金上乗せしない」という内容です。
ファイザー 早期退職者募集へ 50歳以上対象 競合社転職者は割増退職金上乗せせず | ニュース | ミクスOnline
これは結構、引きました。さすがアメリカの会社ですね。ファイザーで得た専門的な知識やノウハウを競合他社に流出しないようにするためのようですが、「割増退職金の返還ルール」を遵守させるなんてあり得ないです。まったく退職する社員のキャリアなんて考えてません。世界を代表とする優良企業のはずなのに、なんだかがっかりしてしまいました。
わが社の退職勧奨(退職強要)
過去、私の会社でも希望退職募集があり、年齢的に私はその対象でした。私は上司との面談は1回のみでしたが、リストラターゲットになった同僚は、何度も面談が行われ、
- 今後、あなたの居場所がありません
- 今度、どこに異動するかわかりません
- あなたは優秀なので、転職しても有望なはずです
- あなたは優秀なので、条件にあった就職先があるはずです
まぁ、いろんな言葉を並べて、退職するよう精神的な追い込みをかけてきます。どこの会社でも優秀な人材はいますが、そういう人は辞めてもらったら困ります。しかし、希望退職募集をすると、優秀な社員ほど辞めていきます。反対に、辞めてほしい社員はなかなか辞めません。会社は「辞めてください」とは言いません。いろんな手を使い、辞めるように追い込むしかないのです。例えば、自己都合退職か会社都合退職かによって、失業保険の金額や期間、受給開始日が大きく変わってきます。会社都合退職の場合は、突然失業となり、生活が困窮してしまう可能性があることから、自己都合退職より手厚い保護を受けることができます。会社もこの点を伝えながら、「今のうちに会社都合で辞めた方がメリットが大きい」と説得にかかります。
それでも辞めない場合は、
- 配置転換(工場、単調作業の仕事など)
- 希望しない場所への転勤(僻地)
- 出向や転籍(給料激減) という嫌がらせ。
まぁ、いろんな手を使います。仮に残ったとしても、退職した人の穴埋め人材が来ないため、負担が増える一方。いわば、退職するのも地獄、残るのも地獄状態です。
リストラされないためにできること
今回、ファイザーの希望退職募集の衝撃について書きました。明日は我が身です。常に危機感を持って、先を見据え、今から行動する必要があります。例えば、専門性を高めたり、資格を取ったり、人脈を広げたりなど。副業するのもありかと思います。今からできることもたくさんあります。