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定年後も仕事をするメリットは大きい理由~定年後に働いている人の方がイベントは少ない?~

 

先日、再雇用で働いている60代の同僚と話す機会がありました。彼は定年後も再雇用で働くことを選んだ理由を教えてくれました。その理由は「年金以外の収入が得られる」「健康でいられる」「生きがいを持てる」です。定年後の働き方についていろいろ考えさせられることが多くありました。今回は、彼の話から得られた再雇用のメリットと、働かずに自由気ままに生きることの利点について考えてみたいと思います。

 

目次

 

高年齢者雇用安定法

高年齢者雇用安定法が改定され、令和3年4月1日に施行されました。

  • 義務:65歳までの高年齢者雇用確保措置  
  • 努力義務:65歳~70歳までの高年齢者就業確保措置(追加)

 

つまり、企業として、

  • 70歳までの定年引き上げ

  • 定年制の廃止

  • 70歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入

  • 70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入

  • 70歳まで継続的に以下の事業に従事できる制度の導入

 

これはあくまで努力義務。努力義務には法的拘束力がありません。しかしながら、努力を劣れば、行政指導を受ける可能性は0ではありません。特に大企業は積極的に導入してくるのではないかと思われます。

 

再雇用のメリットとデメリット

再雇用で働くメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

再雇用のメリット

●年金以外の収入が得られる

彼がまず挙げたのは、年金だけでは十分な生活費を確保するのが難しいという点です。再雇用で働くことで、年金以外の収入を得られ、経済的な安定につながります。特に、ローンの返済など、まだまだ支出が多い場合には大きな助けとなります。

 

●健康でいられる

仕事を続けることで、規則正しい生活リズムとなります。また、定年後は活動範囲が狭まることがありますが、仕事をしていると体を動かす機会が増え、健康を維持しやすくなります。日本の研究でも、定年後に仕事を続ける人は、そうでない人に比べて心身の健康状態が良いことが報告されています。

 

●生きがいを持てる

社会とのつながりを感じることができ、生きがいを持つことができます。特に、今ままで培ってきたスキルや経験を活かせることがあれば、満足感を得られます。仕事を通じて達成感を感じたり、新しい目標を持つことができるのは、大きなメリットです。

 

再雇用のデメリット

●給与の減少

再雇用では、給与が定年前に比べて大幅に減少することが一般的です。特に、多くの企業では再雇用者に対して給与の上限を設定していることが多いため、経済的な面でのメリットが少なくなる可能性があります。この給与減少が、再雇用を選択するかどうかの重要な要因となることがあります。

 

●健康リスクの増加

身体的および精神的なストレスが増加する可能性があります。ストレスが多い職場環境では、健康に悪影響を及ぼします。長時間労働や過度なプレッシャーが、心身の健康に悪影響を与えるリスクもあり、悩ましいところです。

 

●若い社員とのギャップ

若い社員と一緒に働くことが多くなるため、価値観や働き方の違いからくるギャップが生じることがあります。これがコミュニケーションの障害となり、職場でのストレスを増加させる可能性があります。特に、自分の元部下が、今度は上司となり評価されることにストレスを感じることが多いようです。

 

 

定年までにできることを考えよう

再雇用と言っても、1年ごとの契約。ある程度の業績を上げないと契約解除になる可能性もあります。今、できることは、

  • 業績を上げ続ける
  • 専門スキルを身につける

自分に実力があれば、仮に雇用契約解除になったとしても再就職できるはずです。なぜなら、企業は、転職者に即戦力を求めているからです。

 

厚生労働省のデータ(令和2年転職者実態調査の概要)でも

<転職者の採用理由>

  • 経験を活かし即戦力になるから
  • 専門知識能力があるから

まさに経験値と専門知識が重要視されています。こういう実態調査を踏まえ、40代から専門知識やスキルを高めている必要があります。

 

定年後に働いている人の方がイベントは少ない

こんなデータがあります。

(元論文:Bull World Health Organ 2018;96:826–833)

<内容>

  • 対象:日本人男性(1,288人)
  • 追跡調査:15年間
  • 定年後も仕事をしている人
  • 定年後は仕事をしていない人
  • イベント発症を比較

<イベント項目>

  • 死亡
  • 認知機能低下
  • 脳卒中
  • 糖尿病

 

<結果>

定年後の終了の有無とイベント発生状況

 

<定年後に仕事をしている人の方が>

  • 死亡が少ない
  • 認知機能低下が少ない
  • 脳卒中も少ない

という結果でした。

不摂生や運動不足、精神状態も関与ているのかもしれません。働いていた方が、規則正しい生活にもなり、通勤による運動不足も解消、いろんな刺激があるので認知機能の低下も抑えられる・・。なんとなくわかるような気もします。

 

 

同論文に、定年後、働くことによって寿命がどれくらい延びたかというデータも掲載されています。

働いている人は、働いていない人と比べて、

  • 寿命:1.91年延びた
  • 認知機能低下:2.22年延長
  • 脳卒中発症:3.35年延長
  • 糖尿病発症:6.05年延長

 

まとめ

因果応報という言葉があります。親切にした相手から感謝され、信頼され、良い人間関係を築くことができます。逆に、相手を傷つけたり、苦しめたり、横柄な態度を取ると、悪い結果がいずれ自分に返ってきます。つまり、60歳までの日々の行いが、60歳以降の再雇用の職場環境を整えてくれることにもつながります。

年を取ると、体力も記憶力も衰えてきますし、健康状態も徐々に悪くなってきます。結論として、定年後も働いた方がいいということになりますが、毎日出社して働くことを考えると、ストレスを減らすためにも、まずは人間関係を良好にすることが大事なのかも。

 
 
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